医療機器業界の転職ノウハウ

2.医療機器転職 書類を整備しよう 

転職活動に入る時に 希望・抱負・心構えをしっかりと持つ

提出書類を整備する理由:

1 面接に進む確率を高くする
2 面接で失敗しないようにする

転職の目的を明確に 転職で何を目指すか?

気に入った求人・企業が見つかり応募に進む。履歴書と職務経歴書の整備となります。ここで手を抜くと面接で難しい状況になる

求人に応募するときには履歴書・職務経歴書を提出することが一般的です。書面に何を書き・何をアピールするか:

書面を精読・吟味する「人事」次に「採用部門のマネージャー」。その方々の書面審査をパスしないと面接に入りません。秘訣は書き込む内容を正しく、以下の様に:

1 転職の理由・その企業・職種を選んだ理由
2 経験・技能、これまでの仕事内容・実績などの成果、具体的に。

(メディカルキャリアの転職相談で確認する内容です)
3 行動パターン、パターンを規律する思考。がむしゃらか・慎重か・計画性か…組織のなかでの動きは。これらを書き入れる。
4 個人情報に関する点(姓名・住所・家族構成・希望勤務地・待遇など)

転職理由がただそれだけである候補者は、面接に進まない可能性が高い。

では「個人の営業成果が評価につながる仕組みがあり、やりがいを感じる」と書けばどうでしょうか。営業成果を個人の業績とする企業は多い。そうした企業では面接に進みそうです。ただしその企業が年功序列であると、ピントがずれる。

書類を精読し可否判定をする方が一次面接で面接者となります。関心がある人材を面接に進ませる。面接に入ってからどこをチェックし確認・だめ押しするか、これは書面の精読・吟味の時点で決まっている。すなわち:

書面内容が面接につながり、書面にそって面接が進行する(進行させる)。このように進む面接は失敗の確率が少ない。
これがメディカルキャリアの目指す作戦です。以下表で詳細をまとめました。

No 事項 会社はなぜ知りたい これが正しい答え!
1 転職を決めた理由 転職の気持ちは確実か?行きがかり上、出来心でなど一時的な気持ちでは困る。転職を繰り返す可能性がある 目的と意志を強固に。前回のテーマでした。履歴書に記載
2 人間関係・今の(前職)会社に対する気持ちなど 人間関係(対上司、先輩、同僚)で行き詰まった場合、転職先でも同様になるかもしれない。組織の中で対立なく行動する人材でないと 転職理由に会社・組織などの批判はタブー。対人関係で良かった事は履歴書に。職務経歴書でチームプレーした事を書くのも良い。面接ではかならず対人関係の質問がでます
3 医療機器を志望する理由 志望する職務を正しくとらえているか?給与、世間体、かっこいい等が理由では評価されない 各様の理由があると思います、給与が良いのではNG。給与が悪くなれば退社と思われる。普遍的理由「仕事のやりがい」など受け入れられた、履歴書
4 その企業に応募する理由 企業の規模、扱い商品、沿革など理解しているか?選んだ理由は?転職してからの仕事を理解しているか? ここは難しいですね。企業をHP、求人票などで知ることが一歩です。十分に調べて、この部分で積極性がでるとかなり有利になる。 履歴書
5 これまでの仕事内容 具体的に記述しているか・仕事内容を把握しているか。自身の行動に責任持つか、付加価値があるか。 仕事の進め方、困難だった事の工夫と解決、成果(未達成も)、目標との差異、予算達成度、会社の評価は?(社長賞)など具体例を職務経歴に入れる。
6 仕事に対する姿勢・心構えは 飽きっぽい/投げやりでは NG。営業では受注に至るプロセスを体得しているか、顧客満足に敏感であるかなど 経験年数は少ないながらも、仕事に責任感をもち目標達成の気構え。営業では受注するためのプロセスを自分のものにしているかは査定されます。職務経歴
7 仕事での計画性など 経験年数が少なくとも、仕事に対する取り組み方は査定される。計画性・責任感をもたないと。 年々スキルの向上が見られるか、昨年の失敗ケースを反省して成功につなげているか、計画目標をたてて進めているか?などを淡々と職務経歴
8 コミュニケーション力 会社組織で活動できるかどうかの資質です。「一匹狼」は排除される傾向が強い(会社によって重み付けが異なりますが) 良好な人間関係を築けるかが会社勤めの前提です。医療機器にかぎりません。面接で確認されます
9 その他(希望勤務地・年収) 勤務地域と年収にこだわるとNGもある 全国勤務可と待遇は会社規定が正しい、ただし初任地は選べる事が多い。

履歴書・職務経歴書に取りかかろう!

1 (目を通す前に)完成された書類は僅少 2 素晴らしい経験・知識・実績があるのに書類に表現されていない
3 具体的でない・説得力にかけるーが多い。
完成させるには(アドバイザーの見方を入れて)見直しするのがコツ
メディカルキャリアの転職相談では提出書類の整備を最重点にしています。この進め方に関心ある方は 
転職サポートのページに

提出書類と面接の気になる関係

以下の表にまとめました。面接に進むために、面接を成功させるためにいかに書類が重要か!

No 項目 内容 なぜ?どのように
1 書類に何を書くか 1 転職の理由・その企業・職種を選んだ理由
2 経験・技能、これまでの仕事内容・実績などの成果
3 行動パターン
4 個人情報
転職理由については前向きに
経験技能・実績は具体的に数字も入れて
行動パターンは計画性・目標達成主義・組織での協調などが評価される
2 注目されるのはどこか 営業では実績数字・営業のプロセスを持っているか・会社の方針に合致した(価格・拡販作戦など)やり方か
など
面接では営業の進め方を聞かれる事が多い。
既存顧客を守りながら、新規開拓しているなど(の書き入れがあれば)面接で確認される
3 面接に進む決め手は 関心を呼ぶ記述:

具体的で数字などで裏付ける内容が多ければその人物に関心が出て、面接してみようと前向きになる
内容は詳細すぎる必要はない、具体的であれば信頼され、確認したい点・細かな点は面接で尋ねるーという気になれば(させれば)良い
4 面接でのシナリオを用意しよう 経歴書を書き込む段階で
「この部分は関心をよぶはず」
「ここに突っ込みが入りそう」
と考えながら、重要記述内容を覚えておく
想定質問に対する答えは:

つまずきも引っかかりもなく、とうとうと説明できるまで練習
5 失敗しない面接:真剣勝負です 面接は真剣勝負。厳しい質問にもあわてず、つまずかず。想定した通りの流れであれば面接成功間違いない。
だらだらと差し障りない質問応答に入ってしまうと、面接終了してからの印象がない。面接通過が遠のきます。

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